爪治療Q&A
爪治療Q&A
ワイヤー治療って痛くないの?運動ができなくならない?
などの、患者さんの疑問に易しくお答えします。
巻き爪・陥入爪 ワイヤー治療Q&A
Q.ワイヤーを入れるのは痛そうに思うのですが?
A.いいえ、爪を切る部分に穴をあけるだけですから痛くありません。爪が開いていく時に軽い痛みや違和感がでる人がありますが、それまで痛かった事に比べればずいぶん楽になるはずです。
Q.ワイヤーを入れるのに麻酔をしますか?
A.注射による麻酔は不要なことがほとんどです。スプレー式の局所麻酔剤を使用することもあります。よっぽど食い込んで炎症がある場合、ちょっとでも触るのが痛くて耐えられないような場合は、足趾の付け根に麻酔をすることがあります。
Q.ワイヤーを入れて、通院間隔はどれくらいですか?
A.患者さんそれぞれでずいぶん違います。爪の厚さ、伸びる早さ、炎症の有無などで変わってきます。炎症を起こしている場合は1-2週間に一度、平均1ヶ月半から2ヶ月に一度です。爪が伸びるのが遅い人は、3ヶ月に一度という人もいます。年に一度思い出したように現れる患者さんや、痛みが出たときだけ来院される患者さんもいます。
Q.膿が出ているのですが、ワイヤーは入れられますか?
A.膿が出ていたり、腫れていたり、肉芽(赤くなってブヨブヨしている)があったりした場合、「ワイヤーが入れられない」と他院で治療を断られた、と患者さんからお聞きすることがありますが、そんなことはありません。爪が食い込んでいるから炎症を起こすのです。消毒を続けていても爪の食い込みをとらないと、炎症は治まりません。ほとんど毎日通院を指示され、数ヶ月から長い人は3年も通院していたというかわいそうな患者さんが何人もいます。ワイヤーを入れると、炎症は徐々におさまります。肉芽を硝酸銀という薬で処置すると、乾いてかさぶたのようになり、小さくなっていきます。
Q.爪白癬(水虫)で、ワイヤーが入れられないと言われました。
A.爪白癬があってもワイヤーと同時に内服による治療を行えば、とてもきれいな爪になりますよ。
Q.爪が分厚すぎて(巻きすぎていて)ワイヤーが入れられないと言われました。
A.爪が厚くても、「つ」や「◎」や「の」の字のように巻いていても、私はいろいろな工夫をしてワイヤーを通しています。時間がかかる場合が多いのですが、充分治療可能です。
Q.足の親指にしか入れられないのでしょうか。
A.足のII-V趾(手でいうと人差し指から小指)、手の爪にも入れられます。一番多い人で、両手の指10本と両足の母趾(親指)からIV趾まで18本入れたこともあります。コンスタントに足の爪10枚に入れ続けている人もいます。
Q.プレートを貼る方法もあると聞いたのですが。
A.プラスチック製や形状記憶合金のプレートもありますが、ワイヤーの方が矯正効果が強く、有効です。ワイヤーがどうしても入れられないときに形状記憶合金プレートを使うこともあります。
Q.ワイヤーが入れられないこともあるのですか。
A.爪が短すぎる場合、爪を剥がしてしまい後から生えてきた時などに、たまにあります。爪と皮膚の間に全く隙間ができない時です。上に書いたように形状記憶合金プレートを使うこともあります。
Q.ワイヤーを入れると、運動ができなくなるのではないかと心配です。
A.ワイヤー治療をすることで日常生活に支障が起きることはありません。その逆です。痛くて歩けなかったので今までできなかったゴルフがラウンドできるようになった、痛くて履けなかった靴が履けるようになった、休んでいた体育の授業に参加できるようになった、と嬉しい報告ばかりです。入浴も可能です。水泳でもなんでもできます。
Q.治るのにどのくらいかかりますか?
Aこれも患者さんそれぞれでずいぶん違います。爪が薄い人は、一度の治療で改善してしまうこともありますし、強く巻いている人は、かなり時間がかかることもあります。痛みがなくなってしまえば通院したくない人もいますし、痛みがなくても不安だからワイヤーを入れておきたい人もいます。「二度と痛い思いをしたくないからワイヤーが入っていた方が安心」、といって、爪の形がよくなっても、何年も通院されている人もいます。
Q.再発しませんか?
A.爪が平らになってしまっても、もともとの骨の形などで再発しやすい人もいます。深爪してしまうと再発します。また靴による圧迫で再発することもあります。ただ、ガンの「再発」などと違い、またワイヤーを入れれば爪は開きますので、あまり深刻にならなくても良いと思います。最初のうちは1月に1度来院されていた方が、2ヶ月に一度、3ヶ月に一度、と通院間隔がのび、たまに思い出したように来院される、というパターンが多いです。
Q.再発する可能性があるのなら手術をした方がいいのではないでしょうか?
A.部分的に爪を切っても、次に伸びてくる爪はまた巻いていますので、一時的に痛みが楽になるだけです。 爪を抜いても、また生えてくる爪が巻いてしまうとか、もっとひどく巻いてしまう場合があります。
爪の両脇を切る手術を勧められる場合がありますが、この手術は爪の幅が狭くなるだけで、細くなった爪がまた巻いてくることがあります。切った爪の脇から小さな爪が生えてくることもあります。手術後の再発、変形の患者さんも多く来院されますが、非常に治すのに苦労をします。治せないこともしばしばです。
2500人を超える患者さんの爪の治療をしてきましたが、手術はあまりお勧めしたくないと思います。
Q.ワイヤーを入れてしばらくしたら、ワイヤーがはみ出てきてしまいました。
A.ワイヤーの効果が出て爪のわん曲が矯正されると、ワイヤーが爪の端から出てくることがありますが、矯正の効果ですから心配ありません。布団や靴下に引っかかる場合、ニッパーなどでワイヤーだけ切ってしまってください。爪まで切るとワイヤーが取れてしまいます。
塩之谷整形外科 愛知県豊橋市植田町関取54 電話0532-25-2115 FAX 0532-25-5941
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副院長 塩之谷香